山梨県甲府市小瀬町の歯科

最近の歯周外科の傾向について

最近の歯周外科の傾向について

以前は、歯茎の形態修正・骨整形・小帯切除を行なっていましたが、4年ほど前より、GTRやエムド
ゲインによる、再生材料を用いてきました。
さらに、2年前から骨整形後の余剰骨を、骨移植として歯周病によって、破壊された部分に移植する
事で、ひじょうに強固な再生をはかる事が出来るようになりました。

 

GTR 法について

失われた歯周支持組織の付着を再生させる、という概念から生まれたのが、GTR法(組織再生誘導法)です。
GTR法は、フラップ手術と同時に歯根膜細胞の増殖スピードより早い上皮細胞、歯肉結合組織由来細胞の増殖をバリヤー膜で遮断し、歯根膜組織を誘導し、新付着を形成させる方法です。
初期には、非吸収性膜-ePTFE膜が用いられてきました。
しかし非吸収性膜は組織誘導完了時期に再手術し、除去しなければならず患者にかける負担、未成熟付着組織損傷の心配がありました。この欠点を補うべく、吸収性膜である乳酸/グリコール酸共重合体、GCメンブレンを採用し、除去する必要がなく、術者・患者ともに負担が少く、感染の可能性も著しく抑える事が出来ます。

 

 

残念ながら、現在ではまだ全ての患者さんに均等な結果が得られるものではありません。
また、この治療成果は、定期的な来院、家庭での適切なブラッシングによるものが実を結んでいます。
患者さんの絶え間ない努力があってこそ得られたものです。

 

エムドゲインについて

エムドゲインは幼若ブタの歯胚から抽出・精製した、たん白質
分画を凍結乾燥した主剤と酸性の溶解液から構成されてお
り、従来、歯周病の治療に用いられている歯周外科手術の際
に、補助材料として用います。使用法は、溶解液を主剤に加え
て混合して調製した後、露出歯根面に塗布し、創を閉鎖するこ
とで歯周病により破壊された歯周組織を健康な組織へと再生
を促します。
2002年よりエムドゲインゲルが承認され、1回当たり、3本程度 使用出来ます。

 

 

 

 

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