アブフラクション
アブフラクションってご存知ですか?
アブフラクションとは聞き慣れない言葉ですが、歯軋りなどで歯に必要以上の荷重がかかると歯と
その下で支えている骨とぶつかり合い、構造上脆く欠けやすい、「歯ぐきと歯の境目付近の歯の部
分(エナメルーセメント境界)」がV字型に欠けることがあります。これがアブフラクションです。
虫歯や歯周病とは異なります。写真の〇で囲んだ部分のようになります。
実は、かなりの人に見受けられます。40歳代以降の方が多いのですが、早い方では20歳代後半の
方にも見受けられます。
重症の方では、歯が割れたり、神経が露出しひじょうにしみる事があります。当然歯周病にもかかっ
ている複合型の場合、早期に歯はグラグラし、失われる事になります。
治療法は、咬みあわせを調整したり、マウスピースを利用したりします。重度の場合、歯の補強をす
る事もあります。
御自身の歯の状態を正確に把握することは必要だと思われますが、なかなか御自身だけでは分か
らないものです。