山梨県甲府市小瀬町の歯科

歯周疾患と歯周組織異常の分類

歯周疾患と歯周組織異常の分類(Classification of periodontal diseases and conditions)
(AAPによるもの)

Ⅰ.歯肉疾患(Gingival diseases)
A.プラーク性歯肉疾患(Dental plaque-induced gingival diseases)
B.非プラーク性歯肉疾患(Non-plaque-induced gingival lesions)

Ⅱ.慢性歯周炎(Chronic periodontitis)
A.限局性(Localized)
B.広汎性(Generalized)

Ⅲ.侵襲性歯周炎(Aggressive periodontitis)
A.限局性(Localized)
B.広汎性(Generalized)

Ⅳ.全身疾患の一症状としての歯周炎(Periodontitis as a manifestation of systemic diseases)
A.血液疾患関連(Associated with hematological disorders)
B.遺伝性疾患関連(Associated with genetic disorders)
C.その他(Not otherwise specified)

Ⅴ.壊死性歯周疾患(Necrotizing periodontal diseases)
A. 壊死性潰瘍性歯肉炎(Necrotizing ulcerative gingivitis)
B. 壊死性潰瘍性歯周炎(Necrotizing ulcerative periodontitis)

Ⅵ.歯周組織膿瘍(Abscesses of tbe periodontium
A. 歯肉膿瘍(Gingival abscess)
B.歯周膿瘍(Periodontal abscess)
C.歯冠周囲膿瘍(Pericoronal abscess)

Ⅶ.歯内病変関連歯周炎(Periodontitis associated with endodontic lesions)
A.歯周-歯内複合病変(Combined periodontic-endodontic lesions)

Ⅶ.先天性および後天性の形態異常(Developmental or acquired deformities and conditions)
A.プラーク性歯肉炎/歯周炎を修飾あるいは罹患しやすくする局所的歯関連因子(Localized tooth-related factors that modify or predispose to plaque-induced gingival diseases/periodontitis)
B.歯周囲における歯内歯槽粘膜の形態状態(Mucogingival deformities and conditions around teeth)
C.歯欠損顎堤における歯肉歯槽粘膜形態状態(Mucogingival deformities and conditions on edentulous ridges)
D. 咬合性外傷(Occlusal trauma)

 

1 以前は、個人トレーを用いてインプラントの印象をしていましたが、最近では、使い捨てトレーと3Mのインプリントを利用して、印象を採得する事が多くなっています。3Mは、コンパウンドを使用せず、代わりにトレー用シリコンを使用します。このため、ガムまで含めた全体の形状が印象でき審美性が向上します。補綴までの時間が短縮される事、コスト削減により、患者負担が減ります。
2 インプラントによる印象採得直前の状態です。インプラントはフリアリット2の3.8・4.5です。
3 トクヤマデンタル製リアルバイトとディスペンサーガンシステム
4 トクヤマデンタルのリアルバイトです。非常に硬度が高く、その割には、フローが良く、咬合再現性が高くなっています。また、比較的安価なので手軽に使えます。
5 当院では現在、インプラント術前診断用に、熱加工によるスプリント形成器を用い、そこにボールを組み込み、X-Pや術中ステントとして用いています。
本症例では、ハードシート2mmを用いています。
6 トクヤマ・パルフィーク ローフローとダンビル・マトリックスです。現在流行中のローフロー系のコンポジットレンジンは、気泡の混入が少なく、隣接面においても的確な重点が簡単に出来るようになりました。
7 大した内容ではありませんが、これはいわゆる診療の工夫です。接着性ブリッジですが、仮封剤としてデュラシールにワイヤーを組み込み、補強してあります。これによって歯牙の移動がなく、また歯質の保護にも役立ちます。
8 東京歯材社のマルチパットです。これは、歯牙のアンダーカットを埋めるために用います。最近のシリコン印象材はハードタイプが多く、歯牙のダメージを防止するためひじょうに役立ちます。
9 両側下顎頭の骨折の治療のための顎間固定。この症例では骨折部が上部のために、観血的整復術は行っていない。

 

扁平苔癬について
慢性の経過をたどる原因不明の口腔粘膜疾患である。
症状:口腔粘膜上皮の過角化あるいは錯角化に起因する白色のレース状または網目状の線状病変で、発赤、びらん、易出血性、接触性疼痛を伴うこともある。
治療:ステロイドホルモン剤の塗布
金属アレルギー過敏症では、原因金属の除去
ビタミンAの内服
凍結療法・切除植皮術

 

扁平苔癬の診査項目

Ig A Ig G Ig M
RPR定性 HBS抗原 HCV抗体
クンケル チモール
GOT GPT
血清鉄 1検査 亜鉛

 

 

シェーグレン症候群の診断基準
(1999年厚生省班)
  1.生検病理組織検査で次のいずれかの陽性所見を認めること
  A)口唇腺組織で4mm2あたり1focus(導管周囲に50個以上のリンパ球浸潤)以上
B)涙腺組織で4mm2あたり1focus(導管周囲に50個以上のリンパ球浸潤)以上
2. 口腔検査で次のいずれかの陽性所見を認めること
  A)唾液腺造影でStage I(直径1mm未満の小点状陰影)以上の異常所見
B)唾液分泌量低下(ガム試験にて10分間で10mL以下、またはサクソンテストにて2分間で2g以下)があり、かつ唾液腺シンチグラフィーにて機能低下の所見
3. 眼科検査で次のいずれかの陽性所見を認めること
  A)シャーマー試験で5分に5mm以下で、かつローズベンガル試験(van Bijsterveldスコア)で3以上
B)シャーマー試験で5分に5mm以下で、かつ蛍光色素試験で陽性
4. 血清検査で次のいずれかの陽性所見を認めること
  A)抗Ro/SS-A抗体陽性 B)抗La/SS-B抗体陽性
【診断基準】上の4項目のうちいずれかの2項目以上が陽性であれば、シェーグレン症候群と診断する。