癒合歯は中でどうなっているの?
2019/08/18
山梨 あいざわ歯科クリニックでは、小児歯科を希望する患者さまが多く来院されています。
北海道大学で学んでいた頃、小児歯科の教授が常々、小児は大人のミニチュアではないと仰っていましたが、
小児には成長というダイナミックな変化を遂げる最中であり、その成長のステージは個人差があり、誰一人として同じ状態にはなりませんから、一人一人異なった対応が重要であることに注意しながら、どのようなタイプに当てはまるのかを記録にしっかり残し、注意点を来院毎に確認して治療に当たらなければなりません。同様に、ご家庭での歯ブラシだけではなく、食育や生活習慣の指導も必要になります。
話が逸れましたが、癒合歯は歯茎の中ではどうなっているのかエックス線で診てみましょう。
この方の場合には、右側だけが癒合歯で、一番前の永久歯(大人の歯)はありましたが、二番目の永久歯はありませんでした。こういう場合を、先天欠損、略して、「先欠」といいます。
反対側は、癒合歯ではなく、永久歯も2本ありました。
しかし、癒合歯だから必ず永久歯がないという訳ではなく、普通に永久歯が出てくる事もあります。この場合には癒合歯の部分の顎の成長が少なく、歯並びに問題が生じる事があります。
このように、お子様の体は、日々成長しており、あっという間に変化していきます。治療のタイミングを逃さないためには、定期的な来院をおすすめしております。 山梨 あいざわ歯科クリニック