歯周病
歯周病(歯周内科・歯周外科)
健康維持のために
歯周病ってどんな病気?
歯周病とは、歯や歯肉についたプラーク(口の中の細菌と細菌が産生した糖類とか混ざりあった白
くネバネバしたもの)によって、歯肉や歯槽骨などの歯周組繊に炎症や免疫反応がおこり、それらの
組織が破壊される慢性の炎症性病変を言います。 この病変が進行すると歯が抜けてしまいます。
歯周病は生活習慣病のひとつです。「8020:ハチマルニイマル」、80歳代になってもしっかりと噛め
る歯が20本も残っているようにするためには、歯同病の予防と治療はたいへん大事です。
あなたの歯周病度・チェック 自分で思い当たるところをチェックしましょう
1 歯肉が赤く腫れる
2 リンゴをかじったり、歯を磨くと血が出る
3 冷たい水がしみる
4 疲れると歯が浮く
5 歯の間に物(食物)がはさまりやすい
6 歯が伸びたように見える
7 口臭がしたり、口の中が粘っこく感じたりする
8 硬いものが噛みにくい
9 指で軽く押した程度で歯が動く
10 以前より前歯が前方へ出て、歯と歯の間がすいてきた
症状は進行度合いによって異なってきますが、1から10項目まで進むほど病気は重くなります。
0 → あなたの歯肉は健康です。
1~5 → 歯科医院で治療の相談をを受けてください。
6~10 → 至急歯科医院で治療を受ける必要があります。
歯の健康のためには
1. 適切な歯ブラシ(歯ブラシの指導)、2. 適切な食生活、3. フッ素の積極的な応用、
4. 歯科医師による定期検診が、絶対不可欠です。
歯周病の治療
「最近、歯周病を何とかして欲しい。再生療法をして欲しい。重度だからもう治療できない。」
と、当院を来院される方が管理しきれないほど多くなってしまっています。ただ、現状では全ての状
態に適応できるものではございません。
歯周病は、サイレントディシーズ(沈黙の病気)であり、気づく頃には、ひじょうに重度になっている事
が多く、治療法比較的難しく、時間がかかるのが現状です。
早く、病気に対する認識を持ち、何が問題点か?を把握することが、治癒へ結びつきます。
また、虫歯になる確率よりも遥かに、歯周病の方が多いのです。
ここでは、歯周病の治療法の概略をご説明致します。
しかし、勘違いしないで頂きたいのは、お家のケアが歯茎には、一番重要な事を忘れないで下さい。
日常のケアに関しては、歯科衛生士が個人の状況に合わせ、丁寧に指導します。
治癒と病状安定
治癒
治癒とは組織が臨床的に健康を回復した状態
めやす
① 歯肉の炎症は無い
② 歯周ポケットは3mm以下 (BOPは0)
③ 歯の動揺度は生理的範囲
病状安定
歯周組織の多くの部分は健康を回復したが、一部分に病変の進行が停止し症状が安定していると
みなされる深い歯周ポケットや根分岐部病変の残存や、歯の病的動揺が認められる状況
めやす
① 一部分に深い歯周ポケットが残存
② 根分岐部病変の残存
③ 歯の痛的動揺
④ 全身疾患や高齢など患者の状態により外科的手術が行えない場合
⑤ わずかなプラークコントロールの低下でも再発しやすいと判定される場合
⑥ ブラキシズムや、舌習癖が強い場合
⑦ 高度な骨吸収のため咬合性外傷が生じやすい場合
⑧ 糖尿病など全身性の修飾因子がある場合