山梨県甲府市小瀬町の歯科

リグロスによる歯周病で破壊された歯槽骨の再生方法

2025/03/09

リグロスは、塩基性線維芽細胞増殖因子(basic fibroblast growth factor(bFGF)
bFGFは、線維芽細胞、血管内皮細胞、血管平滑筋細胞及び表皮細胞等、創傷治癒に関わる種々の細胞に対して遊走や増殖促進作用を有し、臨床試験で褥瘡、皮膚潰瘍(熱傷潰瘍、下腿潰瘍)に対する有効性や安全性が確認され、フィブラスト・スプレーの販売名で2001年から医科向けに発売されています。
またbFGFは、非臨床試験において歯周組織欠損部の未分化間葉系細胞、歯根膜由来細胞に対して増殖促進作用及び血管新生促進作用を示し、これらの作用により増殖した細胞は骨芽細胞、セメント芽細胞へと分化し、歯槽骨、セメント質及び歯根膜の新生や結合組織性付着の再構築により歯周組織の再生を促進することが報告されています。

グロスの成分は細胞を増やす成長因子で、この成長因子の作用により歯周病で破壊された歯周組織の再生を促進する治療法です。
フラップ手術で、プラーク・歯石などを取り除いた後に歯槽骨の欠損部にリグロスを塗布し、歯を支えている歯周組織の再生を促します。
具体的に、リグロスは以下のような手順で行われます。

リグロスの歯槽骨再生手術 あいざわ歯科クリニック2025

リグロスによる歯槽骨再生の手順

リグロスによる歯槽骨の再生211211_0011 あいざわ歯科クリニック

左下の大臼歯2本の歯槽骨が大きく吸収され、喪失してしまっています。

リグロスによる歯槽骨再生手術後、2年後の状態 2040206_0011あいざわ歯科クリニック

リグロスによる歯槽骨再生手術後、2年後の状態です。歯槽骨の再生が始まってきています。

リグロスによる歯槽骨再生手術から3年経過しました 250307_あいざわ歯科クリニック

リグロスによる歯槽骨再生手術から3年経過しました 250307_あいざわ歯科クリニック

条件によって、治癒状態は患者様さまざまですが、適切に管理され、適切な時期に治療を行えば、素晴らしい歯槽骨の再生が見込めます。

あいざわ歯科クリニック

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