エナメル質形成不全の発生頻度
2023/05/05
エナメル質形成不全とは、第一大臼歯(いわゆる6歳臼歯)と切歯に限局して発症する原因不明のエナメル質形成不全です。
エナメル質形成不全は、萌出し初めの頃には、白濁や黄褐色、または褐色の変色としてエナメル質表面に認められるが、萌出後に対合歯と接触するなどして広範囲の歯質の部分的な欠損(実質欠損)が生じる可能性がある歯の疾患の一つです。
日本ヘルスケア学会誌2014
エナメル質形成不全(MIH)発症に関する大規模調査
によりますと、
MIHの罹患率
評価対象者数 | 1,753名 | |
MIH罹患者数 | 209名 | |
MIH罹患率 | 11.92% |
MIHの重症度別分類
MIH 重症度 | 人数 | 割合 % |
0(異常所見なし) | 1,544 | 88.1 |
1(わずかな変色) | 160 | 9.1 |
2(広範な変色) | 19 | 1.1 |
3(実質欠損あり) | 30 | 1.7 |
エナメル質形成不全は、10%程度に認められ、さらにある程度臨床上問題になる割合は、10%程度ということが分かります。