3次元スキャナーによる印象採得時の注意点 第1回
2022/03/21
3次元スキャナーを用いて、歯の型取り(印象採得)は、以前の歯を覆って型取りすることに較べて、違和感が少なく、時間が大幅に短縮されて大変楽になりました。
患者さんも大変楽になったとおっしゃられます。
デンツプライシロナ社のプライムスキャンは、撮影範囲が広く、焦点深度が深いために、撮影時間の短縮が、他社に較べて短くなっています。
しかし、まだ新しい機械の一つですので、万全とはいえない部分もあります。
一見すると写真のように、左側の歯の一部が変な形に見えています。
これは、
スキャナーのAI(人工知能)が搭載され、型取りが上手く出来なかった場合に、AIが撮れなかった部分を補正しようとします。
上手く出来た場合には、問題ないのですが、稀に上手く出来ないこともあります。
特に、隣在歯が保険の白い歯や銀歯であった場合や、歯と歯の間が狭く、光が届きにくい場合に生じることが多いと報告されています。
プライムスキャン 口腔内スキャナーIOSエラー あいざわ歯科クリニック
当然、画像を手動で修正することが出来ます。しかし、この修正は担当している技工士さんにお願いし、完璧な技工物(補綴装置)が完成し、無事に患者様の口の中に納まりました。
山梨 あいざわ歯科クリニック