歯科麻酔学 の便利帳 Vol.2
全身麻酔導入例
イソゾール(ラボナール)3~5mg/kg
プロポフォール 1.0~2.0mg/kg
ベクロニウム0.1~0.3mg/kg
(ミオブロック0.08~0.1mg/kg)
(SCC 1.0mg/kg 追加投与付加)
GAS 緩徐導入 5MAC
手術中 1.5MAC
セボフルレン
イソフルレン(頻脈になりやすい。フェンタを用いるとよい)
ハロセン(喘息患者にはよい)
心電図の基本的診断項目
1 | リズムと心拍数(H.R.) 規則性 不規則性・・・不整脈(arrhythmia) |
2 | P波 形・高さ・時間幅・P波の電気軸 |
3 | P-R間隔 |
4 | QRS波 形・高さ・時間幅・平均電気軸 |
5 | ST部分 上昇・下降 |
6 | T波 形・大きさ |
7 | Q-T時間 |
8 | U波の出現 |
その他 | 電気軸 <0°左軸偏位 90°<右軸偏位 <-30°左室肥大、左脚ブロック 、左脚前枝ブロックの可能性 |
clockwise rotationは右室肥大に多い counter clockwise rotationは左室肥大に多い |
胸部レントゲンの見方の基本
1 | 撮影法
|
2 | 撮影条件
|
3 | 脊柱の観察
|
4 | 胸郭の観察
|
5 | 横隔の観察
|
6 | 縦隔の観察
|
7 | 肺門部の観察 |
8 | 肺野の観察
|
9 | その他の異常所見 |
10 | 診断(総合的印象) |
縦隔
右Ⅰ弓: 上大静脈、高齢者は上行大動脈の右縁
右Ⅱ弓: 大動脈弓
左Ⅰ弓: 大動脈弓
左Ⅱ弓: 肺動脈流出路、肺動脈円錐
左Ⅲ弓: 左心房(左心耳)(正常では、突出はない)
左Ⅳ弓: 左心室
(通常、Ⅲ弓、Ⅳ弓は1本として認められる)
● 腕頭動脈の蛇行による右上縦隔腫瘤影
高齢者では高血圧が長く続くと上行大動脈、大動脈弓、下行大動脈の外方への突出が強くなり、蛇行する。
同時に大動脈弓からの分枝である腕頭動脈の蛇行も強くなり、右上縦隔へ突出することがある。